失業者をイメージする画像。雇用問題が経済の鍵

経済のコロナ。キーワードは?

点よりも小さいウイルス一つが、世界を土台から揺るがし騒がせています。気にしておきたいことは実は、体のコロナだけではなくて、経済のコロナと心のコロナが同時に機能しているということ。

本日のテーマは、「経済のコロナ。キーワードは?」です。

1.原油価格の下落

2020年4月20日。史上初の出来事が起こります。それまでにも原油価格は下落していたようですが、この日、何とマイナスの値を付けました。

このことは何を意味するでしょうか?

今や、モノづくりの根幹と言っても過言ではありません。身近な周りを見渡して目に映る光景には、何がありますか?その大半は、原油が無い限りは目の前に存在しないようになっているかと思われます。

如何に原油が欠かせないものなのかをお分かり頂けるかと思います。

今、目の前にはPCがありますが、これも原油がないならば目の前には存在できません。そして来ている洋服も同様です。テーブルにしてもそうです。原油が無いならば、存在できないモノというのは物質文明ではたくさんあります。目で見て簡単に確認できることでしょう。

その原油の取引価格がマイナス。

経済は、深く洞察すれば心理が働いており、学問としては取り入れられていないものの心が関わっていることは誰しも感じていることです。

その心の叫びを聞いてみましょう。
「これ以上、物質は要らない!」

2.不景気を感じる指標

経済が停滞し不景気感を感じる指標として、代表的なものを紹介します。そんなに大それたことでも大げさなことでもなく、少し関心を寄せれば誰しも簡単に分かることです。

雇用です。

言い換えれば、失業者数や倒産件数などでも良いかも知れません。職場が失われるということですね。

2020年5月19日現在。

戦後初という表現も耳にするようになってきました。今、国内外で失業者数が増加しており、働く場所が少なくなっています。

新型コロナウイルスの影響だと思う方も多いかと思いますが、実情は少し違います。深く洞察すると分かりますが、もう長い間ずっと経済は停滞しておりました。ただ点滴をうって命を生きながらえるかのようにして経済活動が成り立っていました。

体のコロナがキッカケで経済が不景気になったように目には移りますが、実際は経済にもコロナが侵食していて、体のコロナが引き金になったかも知れませんが原因理由は経済のコロナの方がずっと長い間、問題でした。

その深刻さが雇用問題に現れます。

3.難しい雇用問題

実は雇用問題は目に見えてあからさまなようですが、目に見えにくい側面も多分にあります。目に見えにくく気付いていないけど、実はずっと直ぐそばに、寄り添っていたと想像してみて下さい。

今に限らず、折に触れて雇用問題や失業問題が取りざたされるのは何ゆえなのでしょうか?

現象となるのは目に見える側面。
隠れた側面、裏側に着目します。
アンテナを立ててみましょう。

時代が進み歴史を下るにつれて、技術が進化して文明の水準が高まります。その都度、実は人間の仕事が失われています。

よく、このように言われます。

失われた職業があるなら、それよりも多くの職業が生まれているから、人間が職場を失うことはない、と。

半分はその通りです。
見える側面のことです。

ところが見えない側面までを表現しておりません。それが、技術の進化や文明の水準が高まることは、一体人間に何を要求し、人間にどのような影響を与えているのかについて触れていません。

確かに、働き方は多様になっています。
同時に、作業は外部委託されています。

この外部委託の作業が加速しながら、内部の仕事は指数関数的に消滅していきます。多くの人が土をいじらないのに土から出る食べ物を食べれている理由がそこにあります。

このように、まだまだ外部委託。
内部の作業はなくなります。

どこまで?
行くところまで、です。

遂に、人間の作業はなくなります。
これが雇用問題の見えない側面です。

人間の職場はなくなる一方です。

4.AI(人工知能)の登場

体の機能を代替してくれたのが道具であり技術だったのが少し前までの歴史でした。ですが、人類史上、大事件が起こります。

AI(人工知能)の登場です。

何ゆえに大事件なのでしょうか?少し前までは、外部委託するのは体の機能でした。手の代わりにスコップ、足の代わりに自転車・自動車。

AIとは何でしょうか?

知能を代替してくれます。脳機能です。この脳機能の代替が、少し前までは出来ませんでした。トラクターも自転車も素晴らしい道具ですし、建築建設技術も航空技術も素晴らしいものがありましたが、脳機能を代替する道具・技術ではありません。

AIとは何でしょうか?

脳機能を代替するようになります。
未だ未熟なところはあります。

しかし、時間の問題です。
この瞬間も、学習するAIです。

悩まないAI。
へこまないAI。
学習するAI。
・・・
・・・
挙げればきりがありませんが、経営者の発想からしたら、AIを雇います。やがては、経営判断もAIが担うようになるでしょう。

人間だけが出来ることが随分となくなっているのが少し前から、今にかけて、実際に起きている大事件です。地球上に、人間を上回る知能の持ち主が居なかった。そこに登場したAIです。IQが10000まで行くと言われています。

5.雇用問題の解決が経済のコロナの鍵

雇用問題を解決することが、経済のコロナに向き合う直接的なキーワードです。雇用問題と関係のない経済政策は非常にまずいです。もちろん、金融政策や財政政策で何とかなる問題ではありません。それらは、点滴の類です。

本質は、人間がする仕事です。

身体機能、脳機能を代替するAI。人間だけが出来る仕事を生み増やしていくことが急務です。

何ゆえ、経済のコロナが不景気にさせていくのでしょう?それは、新しい職業、新しい仕事場、新しい人間のライフスタイルを生み増やすことができていないことに起因します。

経済のコロナに向き合うには、
新しい職業を生み増やすことです。

6.新しい職業とは?人間の仕事とは?

新しい職業とは何でしょうか?
人間だけがする仕事とは何でしょうか?

言葉だけが先走っていますが、本当に、真に、こうした問いかけには応じなくてはなりません。そして、答えに到達して実践する時です。

仕事とは何か?
人間とは何か?

哲学の領域でもあります。

今、一人ひとりが哲学者となる時代です。
新しい哲学を必要とする時代です。

令和哲学は、そこに大きく貢献します。
問題を明らかにすることから始める。

まず、問題を確認しましょう。

人間とは何ですか?
仕事とは何ですか?

読んで下さってありがとうございます。宜しかったら別の記事もお読みください。


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