神・王様を中心とする全体主義の時代から、個人一人ひとりが自由に主義主張する個人主義の時代へと移動してからというもの、産業革命やIT革命、そしてスマート革命からAI革命の助けもあり、情報過多となってしまった現代。
溢れる情報を生かすべく、迂闊な考えや目先の観察で終わりたくないもの。
1.情報過多の時代
神・王様を中心として全てを整理していた全体主義の時代は、全ての意思決定や判断は神・王様によって行われていました。だから、主義主張するのは基本的には神・王様のみですので、世に溢れる情報はその程度の量に収まります。
そして全体主義の時代にNoを言って歴史が進みました。個人主義の時代に突入します。個人一人ひとりが自由に主義主張をして良い時代です。
その土台の上に、産業革命の恩恵を受けて車や船や飛行機など移動も活発に行われますし、IT革命の恩恵を受けてあらゆるものがデジタル化されて情報そのものの記録や伝達が盛んになり、更にスマート革命により誰もが皆んな情報データを入出力をして、更にAI革命により、全てが情報データ化され、ビッグデータから様々な意思決定や判断に価値が置かれるようになっています。
あちらこちらに主義主張が溢れ、情報データのないところがない時代。COVID-19までが登場し、多くの人が情報過多を肌で感じるようになっているのではないでしょうか?
2.立ち位置や関係で変わる意味や価値
情報過多に翻弄されることもあります。
一体、何が正しくて、何が間違っているのでしょうか?一つひとつの情報データとどのように向き合えば良いのか、判断は難しいものです。
また、社会全体はどこに向かえば良いのでしょうか?色んな人の色んな意見見解があると、COVID-19の状況でも、ロックダウンをするのが良いのか、それともしない方が良いのかについても、それこそ多種多様な意見があり、社会全体はどこに向かえば良いのか皆目見当がつきません。
同じ情報データに出会ったとしても、立ち位置や関係によって全く意味合いや価値が変わってしまうことを経験していませんか?
日本国内のCOVID-19にまつわる死者数の情報データと、政権与党が出会う場合と、野党が出会う場合とでは全く意味合いや価値が変わるでしょうし、感染症の専門家たちが出会う場合と、飲食店経営者が出会う場合とでは、これも意味合いや価値が変わってくるかと思います。
何が正しくて、何が間違っているのか?
3.方向性喪失
個人一人ひとりが見る方向性と、家族家庭単位で見る方向性が違うことをよく経験するように、他にも各地域が見る方向性、そして国家全体が見る方向性、世界全体が見る方向性もそれぞれが皆んな、バラバラで違ったりします。
そして、何が違って、何が正しくて、という正誤の判断も、1か月前と今と1か月後とではそれぞれ違ってきたりする時代です。
時代や社会が元々その傾向に入っていたところに更に、変異して進化するCOVID-19が現れていますから、しっちゃかめっちゃかになりやすいのは当然です。
今、多くの人が同時に感じているのは、方向性が見えないことではないでしょうか?終わりが見えないことではないでしょうか?
4.熟慮。そして洞察
物事の正誤の判断も難しく、例え判断したとしても直ぐにでも変異してしまう社会。この社会全体の量子力学的な状態を前にして、個人一人ひとりはどのようになりやすいのか?
情報過多に晒される個人。
熟慮したいし洞察したいでしょう。
意思決定や価値判断をシャープに。
そして始まりを終わりを見て。
一致団結で全力勝負したいでしょう。
ところが。
そこから最も遠いところに、個人は向かっているのが現状ではないでしょうか?
今、選挙を通して政治に参加する若者が少なくなっているように、一人そしてまた一人と、熟慮し洞察することを諦める人が増えているかと思います。
他人任せ。
他力本願。
考えが浅く、観察も安易。
マネージメント路線に向かいやすい。
5.シブい質問
そうはいっても情報過多。
それが現実です。
意思決定はせねばなりません。
価値判断もしたいところです。
では一人ひとりはどうすれば良いでしょうか?
かつて、サムライが生き生きしていた日本は、熟慮し深く洞察することが世界で最も優秀な集団でした。
本来、日本はそうです。
その時を思い出し、その時以上の広さと深さと緻密さをもって、情報過多に出会いましょう。
答えを探すのではなく質問を放つのです。
一つひとつの方向性に出会うのではなく、シブい質問と出会い、その質問と向き合う姿勢こそ大切に付き合うようにします。
そんな質問を紹介します。
質 問
考えの出発点(思考の根拠)
観察の出発点(観察の根拠)とは?
今、世界は3つのパーフェクトストームに晒され、情報過多も凄まじいものがあります。ぜひ、シブい質問を放ち、その質問に真摯に向き合う人たちと協力関係を築き、勢力を作り上げて下さい。
英雄集団日本へと一歩。
前進しましょう。
読んで下さって有り難うございます。
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