本の1ページ

観点固定。人生の1ページ

生きていると色々あります。調子が良かったり調子が悪かったり、人生の転機ともいうタイミングがあったり、自分という登場人物以外にも多くの人が人生には関与しています。そのような人生物語を小説で例えることがありますね。小説の佳境に入るときには人生の1ページなどと表現したりして。

本日のテーマは、「観点固定。人生の1ページ」です。

1.人生という小説のページ数

たった一つの物語ですら小説のページ数は200や400であったりします。人生は一つの物語で終わるものではありませんから、幾つもの小説が折り重なってできており、また未来が決定されている人生ではありませんし、見方によっては物語はどこまでも詳しくて具体的な描写の小説になりますから、人生という小説のページ数は有限ではありません。

人生という小説のページ数。
限りを超えた∞と言えます。

2.表現「人生の1ページ」

人生の転機と思えるタイミングのことを俯瞰した表現として、「人生の1ページ」と言われることがありませんか?

「今まさに君は人生の1ページを描いている」

などと言うかも知れません。とても素敵な表現として使われますが、なぜ素敵な表現に捉えられるかというと、今この瞬間はまだまだ未来に向けて開いており、過去からの脈絡と共に未決定であるから、選択一つひとつには意味や価値があるというニュアンスで受け取れることによって、視野が広くなったスッキリ感やわくわく感が宿るのではないでしょうか?

しかし、同じように逆のことが言えます。
そして、こちらの方が自然に起きている。

まさしく人生は∞のページとして如何様にでも小説を描くことが可能なんですが、だからこそもし、「人生の1ページのみ」が人生の全てになってしまっている人にとっては、どのような気持ちになりますか?

本来は∞のページです。
しかし実際は1ページ。

1ページしか、読むことができない小説とはどのような意味や価値があるでしょうか?その1ページのみ、反復し続けるのが人生になってしまっている場合。

3.制約。動けるのに動けない

人生は小説で例えるなら∞のページのハズです。そして本来はそのような人生であるのに、現実に生きる人間人生はそのうちのたった1ページしか見れないようになっています。

それが観点固定。

あなたが見る世界は限られた範囲に閉ざされていて、太陽系惑星の内の地球ですら、その全体像を見ることが出来ない状態ですね。

ですが、地球は関わっています。
あなたの人生に直接に。

人生を成り立たせている素材は極めてたくさんあって文字通り∞なのに、あなたが認知する範囲はそのうちの1ページ。

観点を固定しているから。
1ページだけに限定されます。

その他のページは見れません。

4.反復。より狭い領域へ

大前提が1ページです。
更に狭い範囲に絞り込みます。

1ページの中でも更に、後半部。
後半部の中でも更に、前半部。
その中でも更に2行。
極めつけは、単語「対話」。

人生のうちの極めて狭い領域に範囲を絞り、そこのことだけを見ている状態。あなたがもし、対話に一生懸命であっても、その一生懸命は∞のページからしたら、とても狭くてまた狭い領域の対話です。

文脈や文意と切り離された状態。

5.文字。誰かの物語

観点を固定している。
知らないと恐ろしいことです。

その範囲が全てだと思い込む。

小説であれば、文意や文脈があり文字を通して向こう側にある流れるイメージというものがあって、生き生きしているものですからまさしく人生そのものと言えます。自分らしく。

ところが、1ページのみに限った中で更に、単語一つに絞った人生は本当に人生と言えるでしょうか?単語一つに絞った文字は、既に人生の物語が喪失され、他の誰かの物語となってしまうでしょう。他の誰かの人生を成り立たせる素材として、その人の人生を生きる。

誰がそんな人生を送りたいというでしょうか?
恐らく誰も望まないでしょうね。あなたも。

誰がそんな人生を送っているというのでしょうか?
体人間であれば全員です。
目で見る人間であれば全員です。
ようするに、人間は誰もが皆んなです。

誰かの人生を一生懸命に生きる。
一生懸命に一体どれくらい意味がありますか?

6.誰か一人ではない

誰か特別な人に起きているという話ではありません。これは、あなたにも起きていることですが、あなたの父親も母親も、先生も上司や部下も、子どもも赤ちゃんも、100年前に生きた人も、1000年前に生きた人も、700万年前に登場した人類も、誰もが皆んなに起きていることです。

観点の固定。

1ページだけ与えられて。

根本原因を知らないまま、このまま生きていても良いと思いますか?何か重大な発見が必要ではないですか?

読んで下さってありがとうございます。宜しかったら別の記事もお読みください。


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